うつ病を乗り越えたから知っている「サウナと外気浴で自律神経が整う」

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ここ数年、サウナが流行っているらしいですね。2021年頃に知りました。サウナが好きの人を「サウナー」と呼んだり、サウナ後に「整う」という表現もされています。

元うつ病患者の僕からすると、サウナが混むから、あまり流行らないで欲しいと思ったりもしています。業界の方にはすみません。

実はかなり以前から、サウナの効果はメンタルの疾患に効いているのではないか、実践していて気が付いていました。温泉に浸かるでも効果はあります。

ちょっと世の中のサウナで整うと異なり、条件として「外気浴」がキーポイントだと感じています。

記事は体験談を元にしています。
元うつ病患者として自律神経失調症の改善に影響したことから、うつ状態に陥りにくい心の安定化を実感できました。医療機関の関係者ではないため、万人に当て嵌まるわけではないことはご承知置きください。

メンタル疾患に良い根拠(実体験から)

サウナが気持ちイイ!!という人は、別にメンタルを患っている人だけではありません。多くの人がサウナの効能を実感していると思います。

元うつ病患者であった僕が、実際にサウナへ通ったことで、メンタルの改善に役立ったと思ったのでお伝えします。

次の3つは効果として感じています。

  1. 温冷交代浴
  2. 外気浴
  3. 非日常感

万人には通用しないかもしれません。僕なりの根拠を示していきます。

温冷交代浴

もう今から25年以上前に、初めてうつ病と診断された頃、医師に「温冷交代浴」を勧められ実践しました。

これは僕の当時の症状から、自律神経を整えることが目的でした。

やり方は、足の脛(スネ)に冷たいシャワーと熱いシャワーを交互に浴びるだけです。

足の脛なのは、心臓から遠いということとだったと記憶しています。いきなり冷水を浴びたら危ないですからね。

で、実際に試したところ、とんでもなくヒドイ状態だったので、スッキリした気持ちになったことは覚えています。ただ、繰り返していると慣れてきてしまうことと、症状が良くなってくると効果も半減していきました。当時はそれくらいしかできない状態でしたから、一定の効果はあったと思います。

これは、自律神経の交感神経と副交感神経のスイッチが壊れているから、それを改善しましょうという理屈でした。

自律神経が乱れると、本来とは反対の神経が活発になってしまうからです。

  • 活動時 —— 交感神経
  • 休息時 —— 副交感神経

昼間に副交感神経が働いて強い眠気を感じたり、夜中に目が冴えてしまって寝られないといった症状や、汗を掻く場面でも、なかなか汗を掻けないから気分が悪くなったりといった症状がありました。

このことから、

サウナはまさに温冷交代浴を身体全体でしていることです。

サウナの後に水風呂に浸かりますよね。熱いサウナと水風呂の交代浴が効くのです。

外気浴

サウナではなく、温泉でも同じ効果があるなと思うのは外気浴です。十分に温まった身体で外に座り、裸で寛ぐ行為が外気浴です。

露天風呂で綺麗な景色を眺めながらであれば、尚更気持ちが良いことは言うまでもありません。

サウナに入ったときも同じで、最後は外気浴を楽しみます。

——どうやらこの外気浴で「整う」とされているようですね。

この外気浴は自然の中に身を置くという心理的なことと、身体の温度と外気の温度差があまりなくなっていると余計に気持ちよく感じます。

  • 自然の中に身を置く
  • 外気温と体内温度の一体化

最初は身体の方が熱く、徐々にクールダウンしていき、次第に外気の温度と一体になっていきます。その後は徐々に身体の方の温度が下がっていくと思います。

この外気の温度と一体になった時が至福の時間です。

まさに”自然”と一体になるように、自分自身が露天の空間の一部として存在する感覚です。

瞑想とも通じる

この外気浴は瞑想と同じような効果があると思っています。ボーッとしている状態ではあるのですが、逆に集中しているような感覚に陥ります。

座禅をした時と同じ感覚になった。

本格的な座禅をしたことがあります。ロウソクの灯りだけで寒い季節に作務衣に素足、朝4時といった厳しい環境でした。

食事はすべて精進料理で、作法もお坊さんと一緒でした。ヘラ?で最後の一滴まで奇麗にすくい、最後は風呂敷のような布にお椀を重ねて仕舞います。座禅は長短を合わせて1日4〜5回しました。二泊三日の体験です。

外気浴は坐禅と似たような感覚です。外気浴の方が短時間で楽に同じような瞑想状態になれます。

外気浴も座禅も心が落ち着き脳がお休み状態になり、ネガティブなことを考えていないんですよね。

座禅は慣れも必要です。3日目には無理なく何も考えない状態を感じることができました。

外気浴はサウナ後に限りません。充分に温泉で温まれば同じです。温泉だと、体内の温度が下がりにくいため、外気と一体の時間が普通のお湯より長く感じるのです。普通のお湯だとすぐに冷めてしまいますからね。

外気浴は精神的な病とは関係なく、万人が感じられるストレス解消法としてもお薦めです。坐禅よりもお手軽で苦痛はありません。

非日常感

サウナがお宅にある富裕層は別ですけど、一般的にサウナや温泉というのは、ちょっとしたお出かけ気分です。露天風呂なんかに入ると非日常感があります。サウナも同じだと思います。

都会のサウナは知りませんが、地方に行けば温泉とサウナが一緒になっている施設も多く見かけます。

プチ旅行の感覚もストレスの発散になっていると考えています。

日常で水風呂はサウナに入った時しか入りませんし、露天風呂や大きな湯船も普段はなかなか入れません。そういった特別な体験というのも気持ちを上げてくれます。

心理的な部分ではありますが、これもサウナや温泉に含まれる要素だと思います。

サウナを楽しむのは回復期から

元うつ病患者としてお伝えしたいのは、ひどい症状のときはサウナすら行けません。どちらかというと、少し外に出られるような回復期に行うといいでしょう。体調が悪いと余計に症状が悪化します。むしろお薦めしません。

回復してから楽しむ。絶対に無理は禁物です!

サウナに限らず楽しむことが大事です。これは精神論になってしまいますが、回復してくれば自ずと楽しめるようになっていきます。まだ面倒であったり疲れるような感じがあるなら、それはまだ回復期には入っていないでしょう。

うつ病から離脱すると、何事も楽しめるようになり呼吸が楽なのが一番嬉しかったですね。

精神的な病から離脱すると呼吸が楽になった。

サウナの楽しみ方

さて、個人的なサウナの入り方を紹介しておきます。

僕はサウナには合計3回入ります。
最初が一番長く入り、3回目は最初の半分くらいです。汗の量で判断しています。時間はその時の体調により決めていません。

サウナ室にある時計は12分計が多いでしょう。1〜2回は1周、3回目が半周を目安に入っています。

間に入る水風呂は、冷たさを感じるまで5分くらいを目安にしています。頭から水を掛けることも忘れずに。

サウナの楽しみ方例
  • 1回目
    12分

    身体が熱くなるだけで汗はじんわりと湿るだけ。

  • 2回目
    12分

    数分で玉のような汗を掻くようになる。

  • 3回目
    6分

    半分の時間でも汗がダラダラと滝のように止まらない?!

  • 外気浴
    外気浴は20〜30分くらい

    クールダウンしながら途中に座禅しているような感覚になっていく。ポジティブな放心状態が心地良い。

あと、タオルは2枚あるといいですね。

1枚は大事な部分を隠すためとして、もう1枚は頭に巻いたり、口元を抑えたりできます。

特に頭に巻くと髪の毛が熱くならず蒸されているようになり、とてもしっとりするうえ、熱さで頭が痛くなりません。

最後に、サウナ利用時は必ず身体の水分をきちんと拭いてから入りましょう。

濡れた状態だとサウナ内の湿度が上がり危険です。他の利用者にも危険が及びます。エチケットともいえます。

サウナって乾燥しているから気持ちがイイのです。室内の湿気が多くなると熱さを余計に感じて大変危険です。自分もですが、一緒に入っている人にとっても迷惑になります。

サウナの室内は狭いので、あまり大きな声で話し込まれるのも嫌なものです。できれば黙って入っていただきたい。トラブルのニュースも目にする世の中なので、お互いに気持ちよく利用したいものです。

以上、元うつ病患者が体験したサウナの効能をご紹介しました。程度の問題はありますが、気分が悪くない状態でおこないましょう。くれぐれも無理は禁物です。

共感いただけたなら、メンタル疾患の回復手段の1つに取り入れてみてください。

僕はアクエリアス派!